東村山市久米川の動物病院「ポウズ動物病院」

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麻酔について

安全性の高い全身麻酔への取り組み

安全性の高い全身麻酔への取り組み

手術や痛みを伴う処置、ヒトでは無麻酔で行える内視鏡・CT・MRI検査の時も動物では必要になる全身麻酔。近年では、高齢動物に全身麻酔を行わなければならない機会が増えています。麻酔薬・手術時の鎮痛法等の進歩により、超高齢期の動物でも全身麻酔が可能になっています。当院でこれまでに全身麻酔による手術を受けた動物の最高齢は、犬猫ともに18才でした。全身麻酔を安全に行うための取り組みについてご紹介します。

準備(患者さんの全身状態の把握)

準備<患者さんの全身状態の把握>

まずは、身体検査で、肥満度や脱水症状の有無等を確認。また、聴診で心臓と呼吸器の状態を確認します。その上で、年齢・基礎疾患・処置の対象部位等を考慮して、血液検査、X線検査、超音波検査、尿検査、各種ホルモンの測定、血液凝固機能検査等から、必要な検査を事前に行います。
検査結果をもとに、事前に必要な治療、当日の輸液・投薬、使用する麻酔薬・鎮痛薬を決定します。

麻酔の実施

麻酔の実施

適切な麻酔に必要な鎮痛・鎮静・筋弛緩の3つの作用を複数の薬剤を用いて達成する「バランス麻酔」と言う考え方に基づき、麻酔前投薬の投与・麻酔導入薬の投与・維持麻酔の手順で行われます。

麻酔前投薬

生体を麻酔・手術時のストレスから守ります。これらの薬を投与することで、全身麻酔時に使用するそれぞれの薬の用量を減らして、副作用が起きる確率を軽減することが出来ます。鎮静剤・鎮痛剤・副交感神経遮断薬(=神経刺激を防ぐ薬)を使用します。

麻酔導入薬(注射麻酔薬)

動物の意識を失わせて、呼吸を確保(気管チューブの気道への挿管)するために使用されます。
短時間(5~15分程度)で代謝・消失する注射薬を使用しています。

維持麻酔(吸入麻酔)

主に気管チューブを介して投与しますが、ごく短時間で終了してしまう体表の手術(猫の去勢手術等)や気道の確保が難しい動物の手術(ウサギの口腔処置等)では、顔を専用のマスクで覆って投与します。呼吸とともに吸収されて呼吸とともに排泄される薬のため、麻酔の深さを短時間で簡単に調整することが可能です。

麻酔中のモニタリング

麻酔を安全に導入・維持・覚醒するためには、モニタリングが欠かせません。特に、「気道」「換気」「循環」の安全が保たれているかどうかが、重要となります。モニタリングは、「五感」と「機械」を用いて行われます。

「五感」

麻酔の導入時と覚醒時は、気管チューブの挿管・抜管時に呼吸停止が起こることがあるため、視覚(舌や粘膜の色調・呼吸運動の確認)・聴覚(呼吸音)に頼る気道・換気のモニターが重要です。呼吸停止が起きやすい肥満動物や気道が細い短頭種犬では、取り分け細心の注意を払います。

「機械」

「機械」

「生体モニター」という専用の機械で、カプノグラム・酸素飽和度・心電図・血圧等を持続して計測・記録しています。

①カプノグラム(写真、白線)
呼気中の二酸化炭素分圧の変化が波形として表示され、気道に閉塞がある時や、麻酔回路の異常時などに異常波形が現れます。
②酸素飽和度(写真、青線)
生体が十分な酸素で満たされているかどうかを表すもので、パルスオキシメーターを主に舌に装着して測定し、気道や肺に異常があって換気が悪い時等に異常を示します。
③心電図(写真、緑線)
心臓が正常に動いているかどうかを観察することで、不整脈や徐脈時に循環不良が起きるのを予測し、随時、対処出来るようモニターします。
④血圧測定(写真、赤い数字)
維持麻酔に使用される吸入麻酔薬は、全身の血管拡張作用があり、濃度が高くなるほど血圧が低下します。麻酔中の低血圧は、臓器の循環不良を引き起こし、術後の臓器障害の原因となり得ます。特にその影響を受けやすいのが腎臓です。腎臓には、常に全身の血液の1/4が環流しています。このため、極端な低血圧が起こると、腎臓の機能は著しく障害され、術後に腎不全となってしまいます。高齢動物では、麻酔前の検査で腎臓の数値に異常がなくても、潜在的には腎機能が低下しているため、麻酔中の血圧管理は特に重要です。

手術時の鎮痛療法

手術時の鎮痛療法

強い痛み刺激は、交感神経系の興奮を引き起こし、血管収縮・血圧上昇・臓器の循環不良等の有害反応を引き起こします。適切な鎮痛は、痛みを取り除くという役割のみでなく、安全な麻酔管理のためにも重要です。当院では、痛みの刺激が加わる前に鎮痛剤を使用する「先取り鎮痛」と、作用の違う数種類の鎮痛剤を組み合わせて使用する「マルチモーダル鎮痛」という方法で、周術期(術前・術中・術後)の鎮痛を行っています。

土・日・祝日も19時まで診療/駐車場スペース3台分あり
犬・猫・ウサギ・ハムスター・その他小動物

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